年末年始は小説を3冊読みました。その中の1冊で、今年の初笑いと初泣きした有川浩さんの著書「旅猫リポート」を紹介します。
私は本を読むときは作者から選ぶことが多いですが、有川浩さんの本は初めてで、タイトルに惹かれて手に取りました。

この小説は、野良猫とサトルの出会いから始まります。野良猫は、サトルの飼い猫になりナナと名付けられ幸せに暮らしますが、サトルによんどころない事情ができて飼えなくなってしまいます。サトルの愛車、銀色のワゴンに乗って、サトルの友達に引き取ってもらおうと、それぞれの土地を旅していく物語です。ナナは人間の言葉が分かる賢い猫。ナナ目線の描写でクスッと笑え、ナナの一大決心にぽろぽろ涙がこぼれました。猫ってこういうふうに思っているのね!と納得させられます。新年から心温まる時間が過ごせました。

私は小学5年生の時から約11年赤毛の猫を飼っていました。その記憶もあって猫好きなのだと思います。猫好きの方にお薦めの1冊です。